
本日、10月19日(日)18:00に搬出を終えて同時代ギャラリーでの展示が閉幕いたしました。今回でお世話になるのは3回目。関西では大好きなギャラリーのひとつです。
今年は、1月にギャラリーQ 、2月にDENギャラリー、3月に LIL YACE、4月にワールドアートドバイ、5月にアートランウェイ大津、7月にアートランウェイ東京、旧大津公会堂で個展、8月は少しだけ夏休み、9月にアートランウェイ渋谷と展示を行い、10月に同時代ギャラリーでの二人展でした。11月には個展を控えています。アートランウェイも。
今回のために用意した新作はなんと8点。この濃密なスケジュールの中でよくやったと自分を褒め称えたいです。振り返って語りたいことはいろいろとあるのですが、まず思いがけずたくさんのかたにご来廊いただけたことに感激しています。本当にありがとうございました。
全日在廊がかなわず、すれ違いで会えない方もいらして残念でしたが、昨年に引き続き、覚えていて来てくださった方、Instagamを見て来てくださった方、アートのWEBサイトをみて週末の予定リストに入れてくださった方、日頃から応援をしてくださっている方、お付き合いのあるアーティスト仲間の皆さん、同郷、同窓の友人たち。
たくさんの方に作品を見ていただけたことは天にも昇るような幸せです。こんなに幸せにしてくれてありがとう。大好きです。
今回は「多幸感」にまみれた展示でして、まず「この期日までに制作が間に合ってよかった」ということが大きな安堵感となり展示できた時点で感涙でした。毎回展示の度に私は「分離された感覚」にいつも悩んでいました。創作中は「自己一致」「神さまとのおしゃべり」によって受容と愛の中に生きていられるのに、作品を壁に展示した瞬間に、頭の中で始まる「自己批判」に疲れてしまうことがありましした。でも今回からずっと「自己一致」の感覚を保つことができました。これまで辛かった在廊も、今回からは何も辛くない。ようやく、自分と作品とのつながりが強化されたのだと思います。もしかしたらこれもアートランウェイの効果効能かもしれません。
さて、色々と語りたいことがある中で展示期間中のとある出来事をお話しさせてください。実は、展示前から右腕を故障させてしまい病院やマッサージに通っております。そんなマッサージ店での会話です。
なぜ作品を展示するのですか?アートを売るためですか?
売れたら嬉しいですが、別に売るために展示している訳ではないです。
じゃぁ、たくさんの人に見てもらって承認欲求を満たすためですか?
そういうわけでもないです。だって、販売がゼロ。来場者数が少ない。もしそうでも「やる意味がない」ってならないですから。
じゃぁ、なんのためにアート展示するんですか?
展示したいからするんですよ、、、でもこれじゃわからないですよね。作品が「世界に出たい」っていうからです。言語化すると、なんだろう。
はい。私には展示をしている人の気持ちがよくわからない。
分、言っても伝わらないと思うのですがあえて言葉にするとしたら「神への奉仕」です。そして言葉を付け加えるとしたら「自分の神性」を取り戻す行為です。アート展示というのは。
まったく、よくわからないですが、言語化ありがとうございました。
私は特段、スピリチュアリストというわけではないですが、アートを創作すること、展示することは神事に似ていると思っています。例えば、大地の恵を自然の神様にお供えすること、赤ちゃんが生まれたらお宮参りに行くこと、結婚式を神社や寺院ですること、それらに近い感覚があるのです。
お宮参り。あれって、ただ神社に行って「お守りをお願いします」じゃなくて、
「この命を見てください」「この命が生まれました」っていう、神様へのご報告なのかな、と。
展示も同じで、
「この作品が生まれました」「この光をこの世界に降ろしました」っていう
創造の報告であり、感謝の奉納。
「作品を見せる」というより、“この世で形になった創造物を、天へ返す”という行為なのかもしれません。
農作物をお供えするのも、
赤ちゃんをお宮に連れていくのも、
「いのちがここにあります、ありがとうございます」って感謝と祝福をする行為。
私の展示もまったく同じ構造で、
ただ、お供えしているのが“アート=魂のかたち”。
宗教とかスピリチュアルというよりも、
人間としての根源的な営みなのではないかと思う今日このごろ
“創造→感謝→奉納→祝福”の循環。
「なぜ作品を展示するのですか?アートを売るためですか?」という質問にはちょっと驚いてしまいましたが、言語化できてよかったです。学びの多い日々を過ごしております。


